
このページでは、「天津甘栗」と「天津丼」「天津麺」しかご存じでないあなたに天津をご紹介します。
天津は、北京の東約130キロのところにあります。北京からは高速バスを使うか、電車を使うかです。タクシーという手もありますが、値段が一気に15〜20倍になってしまいます。
高速バスにも高級な方とひどい方とあり、高級な方は35元(バスの車種はベンツかVOLVOか韓国の現代と非常に豪華…)冒険の方は20元です。冒険の方は、無理矢理はじめに乗車したバスよりさらにひどいバスに乗り換えさせられたり、途中バスの乗務員が追い剥ぎに変身したりすることもあるようなので、あまりお薦めできません。
僕は、個人的に電車の方が好きです。「軟座」(グリーン車)でも20元ちょっとと非常にリーズナブルだし、座席がゆったりして快適なのと、交通事故の心配がないからです。それでも、電車は本数が少ない上に切符の購入が面倒くさいのでバスに押されがちで、一頃乗務員のサービス向上に努めていたようです。その頃、グリーン車に乗ると、服務員は、電車が動き出すと、英語圏出身の乗客が乗っていようがいまいが、おもむろに丸暗記の英語でのアナウンスを始め、結構ビックリさせられます。それでも僕は、電車が好きです。富士通の「世界の車窓から」の世界を満喫することができます。
天津は一応大都会のようです。人口は900万人もあるようです。中国は省と自治区と直轄都市に分かれています。直轄都市は、日本の政令指定都市のようなものですが、広い中国に4箇所しかありません。「北京」「上海」「重慶」そして「天津」です。この4都市の人口の合計ですでに日本の人口の半分には達するでしょう。この4都市の中で、一番田舎臭い都会が「天津」でしょう。「天津」を良く「中国最大的農村」と表現する人がありますがそれはちょっと言い過ぎではありません。夜になると馬車が真っ暗な中で鼻を「ぶるるっ」と言わせ、ビックリさせられる事も珍しくはありません。
さて、天津の特徴といえば何でしょう?一つは「港町」ということです。と言っても港までは70キロ以上も離れています。もう一つは、その昔、租界だったということでしょう。うちの近所も旧フランス租界で、一歩外に出ると、こじゃれた洋館が目に付きます。以前は、フランスの貿易商一家とかが優雅に暮らしていた洋館でしょうが、今でも地元天津の人が大切に有効活用しているようです。(10家族位で…)日本租界も残されていますが、フランス租界やイギリス租界ほど派手ではありません。ただ以前の剣道場だけは、立派に残されています。租界の建物は、上海よりも残っているかもしれません。ただ、上海の外灘ほどのインパクトはありませんが…。面白い建物はいっぱいあります。
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天津の見どころは、ほとんどありません。「地球の歩き方」でも確か3ページくらいしかなかったような気がしますが…街の規模を考えると異常な少なさだと思います。但し、そのおかげで人がすれていません。中国の(これは中国に限った事ではないかもしれませんが…)観光地に行くと、たいていイヤな思いの一つや二つは仕方がありませんが、天津ではまずありません。人も一人一人は素朴で良い人が多いと思います。但し、それが900万人集まると…。まあ、中国に旅行をされるとしたら、300泊位の予定でない限り天津を日程に加える必要はないと思いますが…試したい方は、是非、いらっしゃってください。僕の言っている意味が痛いほど分かっていただけると思います。ご質問のメールお待ちしています。(98/3/9)
天津を含めて、華北地方はお米よりも「面」を食べます。「面」というのは、小麦粉がベースでいわゆる「ラーメン」のような「麺」、それから「餃子」も「面」の一種です。
華南の上海の方では、日本同様「米」が基本です。上海の東方にある「杭州」という街は、その昔、騎馬民族「金」に攻められ逃げ延びた漢民族の国「南宋」の都になっていました。その南宋の皇帝はどうしても面を食べたかったのですが、当時の杭州では、お米しかなかったので、仕方なく米で面を作らせたそうです。今でも、杭州の名物料理になっており、以前杭州に行ったときに食べましたが、うどんのような感じで、面にツヤとコシがありなかなか美味しかったです。
ところで、日本で有名な「天津甘栗」は、天津では、どうなのでしょうか?天津でも秋から春の間は街のあちらこちらで「天津甘栗」が売られています。もちろん値段は日本よりずっと安く、500グラムあたり200円以下です。味もなかなかで、評判のお店では1時間近くも並んで買うのも珍しくありません。露天で砂糖と栗を混ぜながら炒るのを見ながら、並んで待つのもなかなか良いものです。
では、「天津丼」と「天津麺」はどうでしょう?私は、今のところそのものズバリは見たことがないのですが、これがその根拠ではないかといものは、良く街で見かけます。街で自転車の屋台で、卵焼きの中にいろんな「具」を入れて売っています。面白いのは、生卵持参でも作ってくれる点です。(もちろん割安になります。)多分、この卵の使い方が、「天津……」の由来ではないでしょうか?どなたか本当のところご存じの方がいらっしゃったらメールお待ちしております。(98/3/8)
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